多摩川の支流大丹波川の奥にある輪光院(りんこういん)に宝暦箱訴(はこそ)事件供養碑を見に行く。
輪光院へは青梅街道を奥多摩湖に向かい、青梅線川井駅の先で右折して大丹波川(おおたばがわ)にそって上がっていく。
小さな寺で住職は住んではいない、ブランコなどがある境内の一画に「宝暦箱訴事件大丹波村牢死者供養碑」がある。
案内板には「武蔵国多摩郡には延享三年(1746)より田安家領ば設置され、多くの村々がその支配に属していたが、宝暦十一年(1761年)、田安家で領内緒村の大幅な年貢増徴を実施した。この増税政策に端を発し、多摩領緒村の農民たちは減免運動に立ち上がり、宝暦十二年2月には直接江戸に上がり田安家の郡奉行および家老宅に赴き門訴(もんそ)を決行した。しかし、この訴えは聞き入れられることなく田安家では門訴をした農民たちの首謀者を捕らえ厳しい吟味を行なった。
この石碑は、その吟味中に牢死した多摩郡大丹波年番地主七郎右衛門、同村年番組頭長兵衛、同村百姓政右衛門の供養碑で、3人の死後間もない時期に輪光院境内に建立されたものである。」とあります。
ここに書かれてる出来事は、まるで時代劇の前半を見てるよだ。
この後には時代劇のような展開(田安家がやっつけられる)があったことを期待したいのだが・・・・・・・。
輪光院の急な裏山を登るとツガの大樹が生えている。
輪光院は曹洞禅刹、 山号は覚雄山。
扁額(本堂) 奥多摩町大丹波
宝暦箱訴事件大丹波村牢死者供養碑 輪光院
ツガ マツ科ツガ属
輪光院の裏山に生えてる。樹高32メートル 幹囲3.7メートル
ツガ 輪光院