「トンマッコルへようこそ」を見る。
トンマッコルという架空の村が舞台。
村の名には「子どものように純粋」との意味があるそうです。
朝鮮戦争が続く中、戦争をしてることを知らないその村に偵察機で墜落した米人パイロット1人、別々に道をさまよっているところを村人に連れてこられた韓国軍兵士2人、それに敵対する北の人民軍兵士3人が村で出会う。
出会ったときはどちらが先に武器の引き金を引くかの関係であり、そのような状況のなか無邪気な少女が手榴弾のピンを抜いてしまい、投げ込まれた食糧貯蔵倉庫を爆発させてしまう。
しかし無邪気な少女や武器というものをはじめて見るようなトンマッコルの村民に助けられ、食糧貯蔵庫を爆発させてしまった償いをしようと村民と畑仕事をして過ごす。
そのような生活を続けていくうちに6人は打ち解けていく。
そして連合軍の爆撃から村を守るために兵士たちが動くのである。
2時間以上の作品だが時間を感じさせないほのぼのとした作品。(戦闘シーンは強烈ですが。)
久しぶりに映画館で見ましたが、当然のことながら映画は映画館で見るのがよい。
2005年度韓国で最もヒットした作品だそうですが、6人の兵士を同じ人間として描いているこの作品が今の日本では大ヒットとはいかないまでもヒットしているのだろうか。
この映画を見て連想するのは中国の詩人・陶淵明(365年 - 427年)の著した散文『桃花源記』の桃源郷です。
桃源郷すなわちトンマッコルです。